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初めに。
皆さんこんにちは、こんばんは。オペル(opel)です。
北海道にもとうとう雪が積もり、バイクも完全オフシーズン。
11月いっぱいまでバイクに乗っていた方も、バイクの冬眠作業を終わらせたのではないでしょうか?
今回は、私がバイクに乗り始めたばかりの頃に体験した 「冬装備をケチったら悲惨な目に遭った話」 を書いていこうと思います。
バイク歴が増えた今振り返ると「あのときの自分、何やってたんだ…」と思うのですが、同じ失敗をしてほしくない気持ちで書いておきます。
バイクに乗り始めた最初の春、完全に装備を甘く見ていた

私がバイクを初めて購入したのは、4月半ば。
とはいえここは北海道。雪は溶け切っておらず、気温は一桁台の日も多い時期です。
ただ当時の私は、異常な暑がりでした。
小中学生の頃から、周りが長袖やコートを着ていても、半袖短パンで平然と過ごしていた学校に一人はいるイきりタイプ。
だから「寒さ?まあいけるでしょ」と根拠のない自信があったのです。
街乗りならなんとか我慢できたので、「意外といけるじゃん」と調子に乗っていました。
初めて走る中山峠…想像を超えた“真冬”だった
そんなある日、初めて 中山峠へ向かうことにしました。
4月といっても山の上。寒いのは分かっていたつもりでした。
だが実際は…
指先が凍えるどころか「このまま死ぬかもしれん」と思うレベル。
このときの装備がまた悲惨で、
- 「オールシーズンOK」と書かれた中華性ジャケット
- これまた「オールシーズン」と書かれた安いグローブ
- 防風性能のない、ただ厚いだけのズボン
写真に残っていたら黒歴史として永久保存できるほどの軽装。
とにかく風を通す。冷気が刺さる。
走れば走るほど体温が奪われ、意識が遠のく感覚すらありました。
中でも一番やられたのは“指先”。
スマホ操作どころか、ブレーキやクラッチに触れる感覚すら薄れるレベルで、
「これ、帰れるかな…?」
と本気で不安になりました。
道の駅まで辿り着けず……途中でUターンすることに

本来なら中山峠の道の駅まで行きたかったのですが、
体が限界を迎えたのが峠の2〜3割ほどの地点。
道の駅にはまだまだ時間が掛かりそうな距離。
悔しかったですが、途中でUターンしました。
帰り道も地獄で、指先はほぼ無感覚。
クラッチを操作しているのか、ただ握っているだけなのかすら曖昧。
「このままでは指先凍傷になるのでは…?」と感じるほどの寒さ。
正直言うと、
「もうバイク乗りたくない」
と初めて思った瞬間でした。
この経験が“冬装備に課金する覚悟”を決めさせた

この日以来、私は完全に考えを改めました。
それまでは夏装備だけ少しお金を掛けて、冬装備は「安いやつでいいか」と軽視していたのですが、
北海道でそれをやるのは無謀だと嫌というほど理解しました。
今では、
- 防風・防寒ジャケット(flagshipのもの)
- 電熱グローブ
- 防風パンツ
- ネックウォーマー、インナー
など、冬装備にはしっかり投資しています。
あの日の凍傷寸前レベルの体験があったからこそ、
いま快適に冬も走れていると思っています。
冬の“安物装備”は命を削る。北海道なら尚更。
今回の記事の教訓はこれに尽きます。
「冬装備はケチるな」
特に北海道、東北など寒い地域では、
“オールシーズン”と書かれた安いギアはほぼ役に立ちません。
指先の感覚がなくなると運転そのものが危険。
アクセル操作を鈍らせますし、バイクも嫌いになっちゃいます…
体温が奪われると判断力まで落ちます。
もしこれから冬や春先に走る予定の方がいたら、
どうか装備にはしっかり投資してください。
快適さ=安全です。