目次
初めに
レザークラフトをしていると、作品の印象を大きく左右するのが「染色」です。
同じ革を使用していても、色が変わるだけでまったく違った表情を見せてくれるのがレザークラフトの魅力の一つではないでしょうか。
私は普段ヌメ革タンローの牛革を購入し、それに染料を使用して染色、小物を作成しています。
レザークラフトの染色には色々な専用の染料が発売されていますが、私はクラフト社の「クラフト染料」を使用しています。染色初心者の頃から使っていることもあり、色の乗り方や染色方法にも慣れていて、作品作りには欠かせない存在となっています。
そんな中、いつも使用している茶色のクラフト染料を使い切ってしまったため、新しく購入することにしました。
どうせ購入するなら以前から気になっていた新商品の「クラフト染料 Quick」を試してみようと思い、今回初めて使用してみることに。
本来であれば、通常のクラフト染料とクラフト染料 Quickを並べて比較したかったのですが、残念ながら手元に茶色のクラフト染料が残っていなかったため、今回はクラフト染料 Quickのレビュー記事として紹介したいと思います。
クラフト染料 Quickとは?
クラフト染料 Quickは、クラフト社から販売されている速乾性が特徴の染料です。
以下の画像がいつも使用しているクラフト染料。

そして以下が今回購入したクラフト染料quickです。

ボトルサイズがそもそも違うのですが、パッケージの違いが分かりやすいですね。
quickは通常のクラフト染料と比較すると乾燥が早く、革への染み込みも良いと言われています。そのため、作業時間を短縮したい方や、効率良く染色を行いたい方には魅力的な染料ではないでしょうか。
私自身、これまで通常のクラフト染料ばかりを使用しており、染色後は丸一日乾燥の時間にあてていました。quickは速乾性とのことで「クラフト染料とどれくらい違うのか?」という点が非常に気になっていました。
名前に「Quick」と付いているだけに、本当に染み込みが早いのか、色味に違いはあるのかなど、実際に使ってみないと分からない部分も多かったため、今回のレビューを参考にしていただければと思います。
今回の染色方法
今回の染色も、普段私が行っている方法で染色を行いました。
- タンロー革を使用
- クラフト染料 Quickを水で希釈
- フェルトを使用して染色
- 複数回重ね塗り
通常のクラフト染料を使用する際も、水で薄めて染色することが多いため、できるだけ同じ条件で使用感を確認しています。
染料をそのまま使用すると色が濃くなりすぎたり、ムラになりやすい場合もありますが、水で薄めることで色味の調整もしやすく、初心者の方にもおすすめの方法です。
使用したタンロー革は以前も紹介したことのある以下の革です。
染色にチャレンジするならこちらの革がおすすめです。
思っていたよりも赤みのあるブラウン

実際に染色してみて最初に感じたのは、「思っていた茶色とは少し違う」ということでした。
私の中では、通常のクラフト染料の茶色に近い色味をイメージしていたのですが、クラフト染料 Quickの茶色は少し印象が異なります。
一言で表現するなら、「赤みのあるブラウン」といった印象。
もちろん革の種類や希釈率によって見え方は変わってきますが、落ち着いたダークブラウンというよりは、少し温かみのある茶色と感じました。
そのため、
- アンティーク調の作品
- 温かみのあるブラウンを表現したい作品
- 経年変化を楽しみたい作品
などには相性が良いかもしれません。
逆に、深みのあるダークブラウンをイメージして購入すると、少しイメージと違うと感じる方もいるかもしれません。
因みにこげ茶色のクラフト染料quickも販売されています。
茶色と一緒にこげ茶色のクラフト染料も切れてしまっていた為、こちらもも購入しました。
こちらは希望があれば色を載せますw
色味については好みが分かれる部分ではありますが、個人的には非常に綺麗なブラウンだと感じています。
染み込みの速さは確かに早い

今回一番驚いたのが、染料の染み込みの速さでした。
実際に使用してみると、通常のクラフト染料よりも明らかに染み込みが早いように感じます。
革へ染料を乗せた瞬間にスッと吸い込まれていくような感覚があり、名前の通り「Quick」という名前に偽りはありませんでした。
あくまでも体感での比較にはなりますが、
- クラフト染料:ゆっくりと染み込んでいく印象
- クラフト染料 Quick:素早く染み込んでいく印象
という違いを感じています。
染み込みが早いということは、それだけ作業時間を短縮できるというメリットがあります。
その反面、染料が革へ染み込むスピードが早いため、染色に慣れていない方はムラにならないよう少し注意が必要かもしれません。
私はさっさと染色をしたのですが、それでも若干端のほうにむらができてしまいました。
まぁこれくらいなら許容範囲だと思っています。
特に広い面積を染色する場合は、一気に染めるのではなく、素早く均一に染料を広げることを意識すると綺麗に仕上がると思います。
乾燥時間はクラフト染料とあまり変わらない
乾燥が早いという情報でしたが、実際に染色後乾燥させてみると、やはり完全に乾燥するのに丸一日かかってしまいました。
恐らく薄める際に水で薄めていて、クラフト染料と同じ量の水で薄めていた為、乾く時間に際はなかったものと思われます。
ただ、クラフト染料を使用する人は水で薄めて使う人が多いと思うので、そういった方はクラフト染料とquickにあまり違いを感じることはできないと思います。
クラフト染料とquickは混色可能
今回試してはいないのですが、クラフト染料とクラフト染料quickの混色は可能とのこと。
混ぜるとくすみカラーになるとのことなので、こちらもいずれ混色をして作品を作ってみたいと思います。
クラフト染料 Quickはこんな人におすすめ

実際に使用してみて、クラフト染料 Quickは次のような方におすすめできると感じました。
- クラフト染料を普段から使用している方
- 温かみのあるブラウンが好きな方
- レザークラフトの作品を数多く制作している方
特に染み込みの速さは魅力的で、作品を複数制作している方にとっては、作業効率の向上にもつながるのではないでしょうか。
まとめ
今回初めてクラフト染料 Quickを使用してみましたが、名前の通り染み込みの速さをしっかりと感じることができました。
色味については、一般的な茶色というよりも少し赤みのあるブラウンという印象です。温かみのある色合いのため、作品によっては非常に魅力的な表情を見せてくれる染料だと思います。
また、水で薄めて使用した場合でも十分に染み込みの速さを感じられたため、通常のクラフト染料との違いを体感することができました。
今回は通常のクラフト染料との比較写真を用意することができませんでしたが、今後茶色のクラフト染料を購入した際には、色味や染み込み方の違いについても比較レビューをしてみたいと思います。
レザークラフトの染色は、使用する染料によって作品の雰囲気が大きく変わります。クラフト染料 Quickが気になっている方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。