バイクを諦めた三連休【中編】熊石キャンプと歴史に触れる旅

お昼ご飯は大満足!定番定職の絶品ランチ

皆さんこんにちは、こんばんは。
前回のブログでは、雨模様でバイク旅を断念し、弟の軽トラで出発したキャンプ旅の前半──「はっぴーディアーズ」での試食天国ぶりをご紹介しました。

今まさに、自分へのお土産に買った「雪花青(せっかせい)」を食べながらこの記事を書いていますが……正直、もっと買っておけばよかったと後悔しています(笑)。

名残惜しさを感じつつ「はっぴーディアーズ」を出発。
時計を見るとちょうどお昼時。
「そろそろ何か食べようか」と弟と話していたところ、通りがかった道沿いに食堂を発見。
お腹もいい感じにすいていたので、そのまま直感で飛び込んでみることに。

お店の名前は「ぽぷり亭」。
昔ながらの定食メニューが並ぶ、どこか懐かしさを感じるアットホームな食堂でした。

ランチの値段は、特別安いわけではないけれど、高すぎるということもなく、ごくごく標準的な印象。
他にも麺類のメニューもありましたが、こういう昔ながらの定食屋さんでラーメンというのもなんだか味気ない気がして、今回はランチメニューから選ぶことにしました。

私が注文したのは「豚肉の生姜焼き&イカフライ定食」。
弟は「チーズハンバーグ&イカフライ定食」。
どちらもボリュームたっぷりで、ご飯がすすむ組み合わせ。
家庭的な味付けで、ほっとする美味しさでした。

ご飯はしっかり大盛り。
私が頼んだ「豚肉の生姜焼き&イカフライ定食」は、見た目からして満足感たっぷりの一皿です。

特に印象的だったのが生姜焼きの豚肉。
私も普段スーパーで豚肉を買ってきて自分で生姜焼きを作るのですが、ここまで肉厚な豚肉を使ったことはありません……。
しかもその厚みからは想像できないほど柔らかく、タレもよく絡んでいて本当においしい!

スープは味噌汁ではなく、まさかの卵スープ。
こういう定食屋さんではちょっと珍しいですよね。新鮮な気持ちでいただきました。

イカフライもこれまた肉厚で、衣はサクッと中はふわっと。
タルタルソースとの相性も抜群で、こちらもぺろりと完食。

弟が頼んだ「チーズハンバーグ&イカフライ定食」も一口もらってみましたが、チーズのコクがしっかりしていて、これまたおいしい。
「これにしてもよかったかも…」なんて一瞬思いましたが、正直どちらも甲乙つけがたいレベルでした。

ごちそうさまでした!

いざ熊石へ!海沿いドライブと旅の拠点・キャンプ場に到着

ぽぷり亭を後にして、そこから車で約1時間ほど走ると、本日の宿泊地「熊石青少年旅行村」に到着しました。

駐車場からキャンプサイトやバンガローまではやや距離がありますが、台車が用意されていたので荷物の運搬もスムーズ。ありがたい配慮です。

今回宿泊したのは4人用のバンガローで、入場料などを含めて二人で一泊 6,130円(※事前予約必須)。
キャンプサイトの利用も予約が必要なようです。

普段は1泊500円ほどのテント泊が多いので、最初は「ちょっと高いな…」と感じましたが、それでもホテルに泊まるよりはずっとリーズナブル。
気前よく支払いを済ませて、いざバンガローへ!

中に入ってみると、これが予想以上に広くてびっくり。
バンガロー泊は今回が初めてだったこともあり、「どんな感じなんだろう」と楽しみ半分・不安半分でしたが、いい意味で期待を裏切られました。

ただ、ここは山奥にあるキャンプ場ということもあり、虫対策は必須です。
今回は二段ベッドの上で寝ることになったのですが、ベッドの上には虫の死骸が転がっており、まずはしっかり掃除からスタート。
自然の中なのである程度は仕方ないですが、ちょっとびっくりしました。

また、バンガロー内にはマットなどが敷かれているわけではないので、エアーマットや寝袋の準備は忘れずに
私はというと、まさかのエアーマットを忘れてしまい、硬い床の上に直接寝袋を敷いて寝るハメに……。
今回は夏だったのでまだよかったですが、これが冬だったら本気で危なかったかもしれません(笑)。

熊石の歴史に触れるひととき──熊石歴史記念館へ

到着して荷物を降ろし、一息ついたところで、近くにある「熊石歴史記念館」へ足を運ぶことに。

実は私、博物館や資料館がけっこう好きなんです。
昔の道具や暮らしの様子に触れながら、その時代に思いを馳せる時間が好きで──
「当時の人はどんな気持ちでこれを使っていたのかな」とか、
「こういう工夫をしながら生活していたんだろうな」なんて考えながら、ついつい物思いにふけってしまいます。

今回は、そんな私にとっても興味深い「熊石の歴史」がテーマ。
どんな展示が待っているのか楽しみにしながら、いざ入場です。

入場料は330円。
お土産にとサザエの殻もいただきました。こんなに貝ってきれいなんだなと思うくらい、きらきらと輝いていました。

中に入るとロボットがお出迎え。
現代科学はここまで進歩したのか。。。

館内には、熊石の歴史を紹介する展示がずらりと並んでいます。
パネルや模型だけでなく、人形を使った再現展示も多く、どこか網走監獄を思い出させるような雰囲気でした。

中でも、私が一番惹かれたのは――赤穂浪士のおちょこ
歴史のスケール感とは裏腹に、手のひらサイズの器に込められた物語を想像しながら、しばらくじっと見入ってしまいました。
ただ珍しいものだから展示しているようで、特にこの熊石と赤穂浪士の関係は書かれていませんでした。

また、記念館の職員さんにお願いすれば、展示物や地域の歴史を紹介する「紙芝居形式のビデオ」も見ることができます。
時間に余裕のある方には、ぜひ鑑賞をおすすめします。

職員さんのお話によると、ビデオを見る方はあまり多くないそうですが、上映時間はおよそ20分ほど。
内容はというと──
とあるお城の城主が、ずる賢い小悪党に騙され、何の罪もないお坊さんの首を落としてしまう…という、ちょっと怖くて切ない昔話。
そして、そのお坊さんの首が……という展開に。
気になる方は調べてみるのもいいかもしれません。

映像は紙芝居風の素朴なものでしたが、語り口もあたたかく、物語に引き込まれてしまいました。
いやぁ、思っていた以上に面白かったです!

まとめ

こうして、バイク旅を諦めて始まった今回の熊石一泊旅行は、思いがけない発見と楽しさにあふれた充実の一日となりました。

昔ながらの定食屋「ぽぷり亭」でいただいた肉厚生姜焼きに始まり、熊石青少年旅行村では初のバンガロー泊を体験。
そして、記念館では地元の歴史や伝承に触れ、紙芝居ビデオではちょっと切なくも心に残る物語に引き込まれました。

バイクじゃなきゃ楽しめない、なんて思っていた自分にとって、今回の旅は「車でも十分に楽しめるじゃないか」と気づかせてくれるきっかけにもなりました。

次回はいよいよキャンプの夜──夕食風景や、虫と格闘(?)しながら迎えた朝の様子をお届けします。
引き続き、お楽しみに!